_就活スケジュール

内容ダイジェスト】

◆1月~冬のインターンシップ
    ⇒面接での差別化にはならない!
◇1月~OB/OG訪問
    ⇒面接で差別化になる可能性高!
◆2月~自己分析
    ⇒説明会に数回参加後、再度自己分析が◎
◇2月~業界研究
◆3月~エントリー開始
◇3月~合説・企業説明会
◆6月~選考開始
◇6月~内定
◆10月 内定式

※業界や企業によってスケジュールに振れ幅有

プロローグ
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。

登場人物

~就活マスター~

就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~

社交的で楽観的な性格。直感で判断することが多く、論理性に課題。

~トオル(就活生)~

冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。


ヒカリ

マスター!質問して良いですか?
内定は6月以降に出るという話と、それより早く出るという話を聞きます。どちらのほうが正しいんですか?

就活マスター

どちらの話も正しいですよ。
正確にいうと、企業によって違うという答えになります。下の図が大まかな就活スケジュールです。
ただし、これはあくまでも目安なので、このスケジュールと実態のスケジュールが異なる企業は多いです。
それぞれの項目で簡単に解説していきます。

就活マスター

最近はインターンシップを経験している人が増えている傾向があります。ただ個人的にはインターンシップの経験が選考に与える影響はそこまで大きくないと思っているので、選考の通過率を上げる目的で参加する場合は、あまり価値がないです。
理由は大きく2つです。
(1)多くの学生がインターンシップを経験しているので、一昔前に比べると差別化になりにくい。
(2)インターンシップの内容が説明会や社内見学のような簡易的なものが増えて、社会経験として認められない。

当たり前の話ですが、多くの学生が経験していることを面接で話しても「まぁ普通だよね」という評価になります。
多くの学生がインターンシップを経験するということは、面接で話してもインターン自体で差別化を図ることはできないということです。
そうするとインターンの経験で差別化を図ることになりますが、手軽にインターンができるように中身が薄くなっている傾向があるため、これもまた難しいのです。

ヒカリ

でもインターンを経験してる人が多いということは逆に経験してないとマイナス評価になったりしないんですか?

就活マスター

それは、ほぼないと思って大丈夫です。
例えばプロのピアノ演奏者からすると、一回もピアノを弾いたことがない人と、2~3週間練習したことがある人を見て、今後10年かけて育てようと思った時、差があると思いますか?

ヒカリ

確かに差はないですね。
その道何十年もやってるプロから見ると、どちらも素人だから少しの経験なら、無いものと一緒だと思います!

就活マスター

企業の採用担当者も一緒です。
何年もその会社で働いている人からすると、インターンを経験した人と経験していない人にほぼ差はないのです。

トオル

OB/OG訪問はどうですか?これもしてる人と、してない人で差はないですか?

就活マスター

これは私の意見ですが、OB/OG訪問に関しては差別化が図れると思ってます!
理由は大きく2つです。
(1)OB/OG訪問をしている学生が少ない(全体の4分の1以下)
(2)「その会社ならでは」の魅力を語れるようになる

インターンとは逆にOB/OG訪問は意外にもやってる人が少ないのです。だからOB/OG訪問をしているだけで差別化になります。
もちろん、ただ会ってるだけでは価値がないですが、ちゃんと有益な情報が収穫できていれば面接で話したときに評価が高くなる可能性があります!
そして一番のうまみは、「なぜこの会社で働きたいのか」という企業にとって重要な問いに答えやすくなることです!
(インターンもこの部分を作れるものであれば価値があります)

ヒカリ

なんで「この会社で働きたい理由」が重要なんですか?

就活マスター

すごく単純な話です。
ヒカリさんがもしプロポーズされる時に、「黒髪の女性が好きなんです!だから結婚してください!」と言われて嬉しいですか?

ヒカリ

全然嬉しくないです!むしろそれなら他にもたくさんいるだろ!ってなっちゃいます。。。

就活マスター

企業も全く同じです!
●●な理由で御社を志望してます!と言われた内容が、他の会社でもやってるじゃん。という事はよくあります。
そんなプロポーズは企業からしても嬉しくないわけです。
でもなかなかその会社しかやっていない事は見つからないし、もしあったとしても他の学生とかぶるだけでしょう。
それだったら「OB/OG訪問でお会いした●●さんと話をして、こんな価値観で働ける御社に魅力を感じました」と社員から聞いた情報を出して、価値観とか企業文化とか肌で感じることしかできない部分を伝えた方が、オンリーワンな志望動機になります。

プロポーズでいうと、「あの時●●の話を一緒にして、こんな想いをもっている方だと気付いた時、あなたと結婚したいと思いました」という具合です。
こう言われたら、嬉しくないですか?

ヒカリ

ステキ~!!!
すごく嬉しいです!!

私はいつになったら言われるのかな~!!
今からワクワクしちゃいます!!

トオル

彼氏もないのに、急にプロポーズはないだろ・・・

ヒカリ

もぉ~!!
私の妄想に水差さないでよ!!

就活マスター

OB/OG訪問の魅力は理解してもらったと思います。あとは実行できるかどうかが勝負の分かれ目になります。
面倒くさがって実行できない人が多いのも事実です。
まずは就職課やキャリアセンターに行って、OB/OGリストを見せてもらうところから始めると動きやすいです。
ほとんどの大学にOB/OGリストは存在するので、そこから連絡先を入手してアプローチしてみてください。

次に自己分析と業界研究について話します。
自己分析と業界研究はいつから始めると良いという決まりはないですが、会社説明会が始まる3月より前と、いくつか会社説明会に参加した後に実施することをおすすめします!

トオル

説明会が始まる前に自己分析と企業研究をしておくことは理解できますが、なんで説明会にいくつか参加した後にもやったほうが良いんですか?

就活マスター

説明会に参加する前にもっていたイメージと実際に話を聞いてみた印象が違うケースがよくあるからです。
そこで自分の情報(自己分析)をアップデートしないとミスマッチが起こります。
また自己分析で新たなアップデートがあったら、当然志望する業界が変化する可能性があるため、業界研究も再度やり直すことがあります!

トオル

なるほど!そういうことですね!理解できました。

就活マスター

次に合説が3月からスタートすると順次、エントリーが開始するので、ESや履歴書を出すことが多くなります。

そして6月から選考開始して、内定を出していくスケジュールが目安になります。ただし冒頭でも伝えた通り、実態のスケジュールが異なっていることが多いです。
例えば、すでに1月~2月ぐらいに大手金融機関はリクルーターを介して、選考と同程度のものを実施してるところもあります。
外資系企業も選考開始が2月~3月ぐらいで3年生のうちに内定をもらうことも珍しくありません。

トオル

就活のスケジュールは業界や企業によって結構違ってくるんですね!
気を付けないと波に乗り遅れそう・・・

ヒカリ

のろまのカメさん気を付けてね~!!笑

私はうさぎみたいにピョンピョン選考通過しちゃうからね!!

トオル

でも、あの話って最後にカメが勝つけど?

ヒカリ

ギクッ!!
そうだった・・・

就活マスター

ヒカリさんは昼寝しすぎないように気を付けてくださいね!

ヒカリ

はーい・・・
油断しないように気を付けま~す!