_企業が求める「覚悟」とは

内容ダイジェスト】

◆覚悟の伝え方は”言語表現”と”非言語表現”の2つ
 (1)言語表現:伝える言葉そのもの
 (2)非言語表現:視覚情報や聴覚情報
 ※非言語表現のほうが圧倒的に重要!

◆視覚情報は特に「表情」と「姿勢」が影響大!
 ⇒伝えたい内容によって説得力のある「表情」「姿勢」は変わる!

◆聴覚情報は特に話す「スピード」と「声のトーン」が影響大!
 ⇒伝えたい内容によって説得力のある「スピード」「声のトーン」は変わる!

◆自分を客観的にチェックするために動画を撮って自分で見るのがオススメ!

プロローグ
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。

登場人物

~就活マスター~

就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~

楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~

冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。


トオル

自分もやっと最終選考に進めました!

ただ選考通過の連絡をもらった時に気になることを言われたんです。

「次の最終選考は覚悟を確認するので、意思を固めて来てくださいね」

これってちょっと前に話してた心意気を見せるということだと思うんですが、色々と不安が出てきたので、”覚悟”についてもう少し詳しく聞きたいです。

就活マスター

トオルさんもおめでとうございます!
ついに最終選考ですね!

事前に最終選考のスタンスを伝えてくる企業もあるので、それも合わせて説明していきますね。

トオル

はい!
よろしくお願いします!

ヒカリ

私もそれ乗っかる!
一緒に聞いちゃおう♪

就活マスター

まず最終選考の連絡をもらった時に、どんな内容の最終選考なのか教えてくれる企業についてちょっとだけ補足説明します。

基本的に最終選考の内容を教えてくれるということは、内定を取ってほしいという気持ちの表れです。

あくまでも連絡をくれた人の気持ちなので、会社として内定を出したい人かどうかは分かりません。

ただ内容がザックリでも把握できれば、意識するところが絞れるので、事前準備がやりやすくなります。

今回のトオルさんのケースだと「意思確認の面接」と捉えるのが自然でしょう。

そこで”覚悟”をどうやって伝えるのか、「言語表現」と「非言語表現」に分けて解説します。

トオル

前に説明してもらった「メラビアンの法則」ですね!

相手に影響を与える度合いは、
言語表現がわずか7%
非言語表現が93%ってやつですよね!?

ヒカリ

すごっ!
よく覚えてるね!

私も何となく非言語表現の割合が圧倒的に大きかったな~ぐらいは覚えてるけど・・・

就活マスター

まぁそれぐらいの認識でも大丈夫です!

大事なのは、言語表現にこだわりすぎて、非言語表現をおろそかにしない事です。

相手への印象は圧倒的に非言語表現が大きいので、メインはそちらで伝えていきます。

就活マスター

非言語表現は「視覚情報」と「聴覚情報」に分けられます。
それぞれ”覚悟”をアピールする時は、どういう方法があるのか具体例も交えながら説明します。

言語表現に関しては、先日説明しましたが「第一志望です!」という言葉で判断しているわけではなく、”特別感”があるのかどうかで判断しているとお伝えしましたよね。

黒髪の女性が好きなので、結婚してください!とプロポーズされても本気度合いは感じません。

黒髪の女性は他にもたくさんいるし、自分ならではの理由になってないからです。

2人だけの思い出を話しながら、「あの辛かった時にこう言ってくれたあなたと一緒にいれると・・・」
みたいな流れで話すと”特別感”があり、自分ならではの理由になるので、OKしやすくなります。

就活でも「第一志望」という言葉自体に効力はありません。
その会社ならではの理由がベースとしてあって、自分にとって”特別感”のある会社であることを伝えた上で、「第一志望」という事を伝えるから企業もOKしやすくなるのです。

言語表現は就活生も色々と考えてる人が多いので、説明はこのへんにして、非言語表現のアピール方法に移りたいと思います。

ヒカリ

そうですね。
非言語表現のほうがイメージしにくいので、具体的な事例など紹介してほしいです。

就活マスター

非言語表現の中でも目に映る情報は一番影響力があるので「視覚情報」から説明します。

まずは”表情”です。
「御社で必ず活躍する人材になります!」
というセリフに対して説得力がある表情はどちらですか?

ヒカリ

Bですかね?

表情が締まってるので、力強さを感じます!

就活マスター

そうですね。
にっこり笑顔で言われるよりは、無表情に近いけど”覚悟”を感じるのはBですよね!

では、「色々な年齢層の人がいるけど、うまく社風に馴染めますか?」
という質問に対して、
「はい、大丈夫です!」
というセリフに説得力があるのは、どちらですか?

ヒカリ

それはAの人だと思います。
笑顔で色んな人とうまくやれそうなイメージが持てます!

就活マスター

そうですよね。
面接官も安心するイメージがあります。

こうやって主張する内容によっても説得力のある表情は異なります。

では次のケースはいかがでしょう。
即答できない難しい質問が来たときに、頭の中を整理するために少し考えています。
どちらの表情がネガティブな印象を与えますか?

トオル

Aの人がネガティブな印象を持ちます。

Bの人はちょっとアホっぽい印象ですが・・・笑
ネガティブな印象は持たないです。

就活マスター

その通りです。
考え事をする時に目線を外すことがありますよね。

実は目線が下にいくとネガティブな印象を与えてしまいます。
なので、何かを思い出したり、考えたりするときの目線は意識的に上を向きましょう!

目線を横に逸らすとウソを付いている印象を与えるので、左右も避けた方が良いです。

また不意な質問が来たときに下のAのような表情も避けましょう。

就活マスター

自信がないように見えますし、仕事を任せようと思えないですよね。
Bのように自信をもった表情は崩さずに応答できると理想です。

また分からない事を質問された場合は、変にごまかそうとせずに「勉強不足で回答することができません」など、正直に分からない旨を伝えましょう。

その時もAの表情ではなく、Bの表情です。
さらに、ただ回答できないと伝えるだけではなく、「次の機会までに必ず回答できるようにしておきます」と意気込みを伝えると向上心がアピールできて、印象は良くなります。

あと最後に関係ないですが、同じ表情でもメガネをかけてるとインテリに見えますね。

トオル

わからない質問が来たときは、思い切って「回答できない」と伝えてしまって大丈夫なんですね。
その後の「ちゃんと回答できるようにする」という一言が大事だとは思いますが。

ヒカリ

メガネかけるだけで確かにインテリに見える!!
私はアホっぽく見られるから面接の時はメガネでもかけようかな!笑

就活マスター

普段の自分で面接したほうが良いですよ。笑

ちなみに男性には関係が深いですが、ネクタイの色も相手に与える印象を左右します。
代表的なものは次の通りです。

トオル

イメージカラーとか良く言いますけど、確かに色が与える印象は違いますね。
自分をブランディングする意味でもネクタイの色も意識してみようと思います。

就活マスター

ぜひぜひ!男性ならではの対策ですね!

それでは非言語表現の「視覚情報」で”姿勢”が与える印象について説明していきます。

次の姿勢で「御社が第一志望です!」と言われたら、意欲が高く見えるのはどちらですか?

ヒカリ

Bの方が前のめりで意欲が高く見えます!

就活マスター

そうですよね。
たった30度、前傾姿勢にするだけで意欲が高く見えます。

ずっとBの姿勢で面接を受けていたらダメですが、ここぞという時にAからBに変えて一言伝えるだけで、だいぶ印象が変わります。

ヒカリ

なるほど!
ちょっとした意識で変わるもんですね。

就活マスター

ただその人のキャラクターや人柄にもよるので、一度自分の携帯で自撮りしたものを見てみると、客観的に判断できるので、姿勢を少し変えることが有効か有効でないか判断できます。

ぜひ自分が話している姿を練習がてら撮影してみてください。
最初は恥ずかしいですが、自分の目線が想像以上に泳いでいたり、猫背になっていたり、気付くことが多くて恥ずかしさより、改善したい気持ちが強くなるはずです。

トオル

自分のダメなところを見ないといけないのかぁ。

でも、やらないと改善できないですもんね!
ちゃんと向き合います!

他にチェックするポイントはありますか?

就活マスター

あとは自分の話す「スピード」や「声のトーン」も注意して確認しましょう!

ちょうどこの話題が出たので、このまま非言語表現の「聴覚情報」の説明に入っていきますね。

「視覚情報」の次に影響力が大きいのが、「聴覚情報」です。

話すスピードが速いと、せっかちな印象を与えますし、
話すスピードが遅いと、マイペースな印象を与えます。

「うちの会社はスピード感もって働かないとついていけないよ!大丈夫?」

と聞かれた返しは、やはり少し速いスピードで、
「大丈夫です!フットワークは軽い方なのでついていきます!」

と返答できれば、話している内容と聴覚情報が合うので、説得力が出ます。

トオル

これもやっぱり話している内容と非言語表現がマッチしてるのかが重要ですね。

就活マスター

そうです!

あと声のトーンが高いと、ポジティブな印象を与え、
声のトーンが低いと、ネガティブな印象を与えます。

普段の地声よりワントーン上げた方が、明るい印象を与え、ポジティブな人材に見せることができます。

結果的に企業に対してポジティブな発言をした時の説得力が上がります。

ぜひ自撮り動画でチェックする際は、「スピード」と「声のトーン」も確認してみてください。

ヒカリ

わかりました!
非言語表現もしっかりマスターして最終面接負け知らずになります!

トオル

そういえば先週受けた最終選考はどうだったの?

ヒカリ

それがまだ連絡来てないんだよね・・・

早速負けちゃうかも~!!

就活マスター

大丈夫です!
もう過ぎた選考は取り返せないので、考えても結果は変わりません!

それより前を見てこれから受ける企業に向けてレベルアップしていきましょう!

ヒカリ

はい!
頑張ります!!

また相談乗ってくださいね♪