_グループ面接~圧迫面接~攻略法

内容ダイジェスト】

◆圧迫面接をする目的は2つ
 (1)業務上プレッシャーに強いタイプでないとやっていけない場合
 (2)本人の本気度合いを確認する場合

◆業務上プレッシャーに必要な仕事とは?
 ⇒大きなお金を扱う金融業界や、数字を強く追いかけるベンチャー企業など。

◆なぜ本気度合いを探るのか?
 ⇒本気で志望する人と一緒に働きたいと思っている!

プロローグ
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。

登場人物

~就活マスター~

就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~

楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~

冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。


就活マスター

それではグループ面接の3つ目のパターン「圧迫面接」について解説していきますね。

トオル

圧迫面接って聞くだけでもう嫌です。
噂には聞きますが本当にあるんですか?

就活マスター

もちろんです。
ちなみに企業が圧迫面接をする理由はわかりますか?

トオル

ただの意地悪!!

・・・ではないですよね?!笑

ヒカリ

私もそれ知りたいです。

わざわざ相手に嫌がられるような事をするからには何かちゃんとした理由があるはずです!

就活マスター

はい、ちゃんとした理由があります。
大きく2つあると思ってます。

1つは、業務上プレッシャーに強いタイプでないとやっていけない場合です。
圧迫面接でプレッシャーがかかった状態でも自分のパフォーマンスが出せるのか見てます。

2つ目は、その人の覚悟を見る場合です。
本気度合いを探るためにプレッシャーをかけて、ビビったり、引いたりしないか見てます。

ヒカリ

業務上プレッシャーに強くないと出来ない仕事って例えばどんなものですか?

就活マスター

例えば、大きな金額を扱う銀行です。
数千万や数億円というお金を扱ったりするので、毎回毎回緊張していたら身体が持ちません。

だから図太い性格でプレッシャーを感じないタイプや、プレッシャーがあっても平常心でいられるタイプが好まれます。
実際に金融業界の面接では圧迫面接が多いと聞きます。

あとは売上や数字に厳しい会社もプレッシャーに強い人材を求める傾向にあります。
日常的に数字を追いかけたり、スピードが求められるため、一定のプレッシャーがかかった状態が続きます。

例えば、不動産やベンチャー企業がイメージしやすいかもしれません。
ただ会社によって全然社風も違うので、ちゃんと自分の目で確かめたものを信じてください。

ヒカリ

なるほど!
大きなお金を扱うプレッシャーに耐えられる人材なのか、
とか
売上のプレッシャーを感じながら普通に仕事ができる人材なのか、
とか
入社後にちゃんと働けるストレス耐性があるのか見てるんですね!

トオル

さっき言ってた2つ目の「覚悟を見る」ためにプレッシャーをかけるってどういう意味ですか?

就活マスター

例えば、トオルさんがちょっとお腹が空いて、近所のラーメン屋に行ったとします。
すごい行列で何分待ちか聞いたら60分待ちです。

さて、トオルさんは60分待つ覚悟はありますか?

トオル

いや、ないです!
特別行きたいお店じゃなければ、待てて10分ですかね。

就活マスター

まぁ普通そうですよね。

じゃあ場面を変えます!
トオルさんはテレビで見た北海道のラーメン屋がものすごく美味しそうで、食べたくて食べたくてたまりません!
本気のトオルさんは半年間お金を貯めて、ラーメン屋目当てに北海道に旅行にいったとします。

やはり人気のお店だけあってすごい行列です。
何分待ちか聞くと60分と言われました。

さて、トオルさんは60分待つ覚悟はありますか?

トオル

もちろん待ちます!
そのために北海道まで行ってるんですから!
本気度合いが違います!!

就活マスター

そうですよね。
こうやって企業も本気度合いを探っているのです。

「うちの会社は毎日残業ばっかりだけど大丈夫?」とか
「本当にやる気ある?やる気ないなら受けない方が良いよ!」とか
プレッシャーをかけて、それでも働きたい!と言える人が本気度合いが高いと評価します。

ラーメン屋の話でいうと、60分も待つけどそれでも食べたい?と聞いて、列に並んだ人は本気だと判断できますよね。

実際には15分待てば食べられるとしても、60分かかると伝えれば、覚悟の無い人は列に並びません。
そうすることで本気の人だけが列に残ります!

企業の圧迫面接も基本的にはオーバーな言い方をします!
実際は1日1時間も残業しないのに、毎日終電だけどそれでも良い?みたいにプレッシャーをかけてきます。

それで「やっぱりやめます」という人は、福利厚生に魅力を感じているだけだな、
とか企業のネームバリューに魅力を感じているだけだな、と判断します。

企業も本気で志望する人と一緒に働きたいのです!
これが「覚悟を見る」ためのプレッシャーです。

トオル

なるほど!
納得しました!

圧迫面接は本気度合いを見るためにも活用されてるんですね。

就活マスター

その通りです。

本来、圧迫面接は個人面接のときが多いです。
覚悟を見るのはある程度選考が進んでからの方が効果が高いからです。

ただグループ面接でやる利点は、周りの雰囲気に流されないか見れるという点があります。

周りが委縮しててもちゃんと自分は自分で話せるか、そんな強さも見ることができます。
ただ、みんながハキハキ答えていると、プレッシャーにそこまで強くない人も流れに乗って、普通に話せたりします。

そうすると学生本来の力を見極めることができず、企業としては思ったような選考ができません。
なのでグループ面接での圧迫面接は、あまりないと思ってて大丈夫です。

ヒカリ

そうなんですね。
圧迫面接の理由がわかっただけでも、だいぶ気持ちが楽になりました!

就活マスター

まとめると、
圧迫面接の目的は、
(1)プレッシャーに強いタイプか見極めるため
(2)覚悟を見るため
の2つです。

(1)は大きな金額を扱う業界や売上のプレッシャーが強い会社で実施されるケースが多い。
(2)は福利厚生やネームバリューで選考を受けていないか、学生の本気度合いを確かめるために実施されるケースが多い。

プレッシャーへの強さは、一朝一夕で改善できるものでもないので、これといった対策はないです。
でも少なからず覚悟を見る企業に関しては、一歩も引かない!ビビらない!という姿勢で臨めば、ある程度対応できると思います。

トオル

わかりました!
男として、覚悟をもって就活に挑みます!!

ヒカリ

おっ!カッコいい!!

一生その会社で働く覚悟を持つんだよ?

トオル

もちろん!!
その覚悟で頑張るよ!!

ヒカリ

おっ!さすが!

毎日残業あっても辞めないんだよ?

トオル

もちろん!
その覚悟で頑張るよ!

ヒカリ

おっ!まだ引かないね!

全国どこに転勤になっても文句言わないんだよ?

トオル

う、、、うん。もちろん。

その覚悟で頑張るよ。

ヒカリ

おっ!粘るね!!

上司に毎日怒られてもちゃんと聞くんだよ?

トオル

んー・・・

やっぱりちょっと頑張れない・・・

ヒカリ

やったー!
折れたー!!

就活マスター

ヒカリさん、ちょっと意地悪ですね。笑

でも似たような質問をしてくることは本当にあるので、トオルさんはこれで慣れておいた方が良いですよ!

ヒカリ

ほらー!!

もう1回いく??

トオル

いや!ちょっと休憩!

プレッシャーからしばらく開放された~い!!