_就活マナー 実践編
【記事の要点】
◆受付対応時
Q.受付のイスに座ってもOK?NG?
A.OK!
Q.受付で他の就活生に声をかけるのはOK?NG?
A.NG!
◆説明会参加時
Q.一番見やすそうな真ん中の席に座るのはOK?NG?
A.NG!
Q.説明してる間、ずっと必死にメモを取るのはOK?NG?
A.NG!
◆面接参加時
Q.暑ければ上着とか脱いでいいですよ。という言葉に甘えてもOK?NG?
A.NG!(明確にNGというより無難)
◆電話対応時
「もしもし」はNGワード!
「ご苦労様」もNGワード!
【プロローグ】
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。
【登場人物】

~就活マスター~
就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~
社交的で楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~
冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。

就活マナーの心構えは理解できました!
次は現場で活かせるマナーを教えてほしいです。

わかりました。
では、就活マナーの実践編といきましょう!
これも基本的には色んなサイトで情報が載っているので、外しちゃいけないポイントだけお伝えしますね。
【1】受付対応
【2】説明会参加時
【3】面接参加時
【4】電話対応時
この4つに絞ってポイントを説明していきます。
まず受付対応をシミュレーションしてみましょうか。
ヒカリさん!質問です!
約束の時間5分前に到着しました。
受付で大学名と氏名を名乗り、受付に座って待つように言われたので、椅子に座って待ってます。
さて、席が空いている時、座って待つことはマナー的にOK?NG?

座って待つように言われたので、大丈夫だと思います!

正解です!
逆に立っていると迷惑になる可能性があるので、席が空いていれば座って待つことをオススメします。
では、受付に座っている就活生が複数います。
緊張している様子の就活生を見つけたので雑談をして緊張をほぐしてあげようと声をかけました。
これはマナー的にOK?NG?

緊張をほぐしてあげる行為は良いことだと思うので、大丈夫じゃないでしょうか?

残念ながらNGです。
その思いやりは良いことですが、企業の受付はビジネスマンなどその会社のお客様も出入りするため、学生が雑談をしていると、企業ブランディングが悪くなる可能性があります。
自分が受ける企業のブランディングを落とす行為と気付かずに雑談をしている就活生がいますが、基本的にマナー違反です。
ただし、落とし物を探してるとか、明らかに困っている場合は声をかけて助けてあげてください。

そうなんですね。
必要性がない限り話さないように気を付けます。

では、次に「説明会参加時」のポイントを話しましょう。
今度はトオルさん!
シミュレーションしてみましょう!
説明会に参加して、好きなところにおかけください。と言われたので、とりあえず一番見やすそうな真ん中の席に座りました。
これは就活マナー的にOK?NG?

NGです!
座席は基本的に前から詰めて座った方が良いと思います。

正解です!素晴らしいですね。
では、次のシチュエーションです。
説明会が始まって、映し出された情報や話している情報を聞き逃すまいと、必死にメモを取っています。
メモはたくさん取っていた方が真面目な印象も与えるし、とにかく説明会中ずーっとメモを取り続けました。
これはどうだと思いますか?

たくさんメモを取った方が印象が良いと思います!
だから、この学生はOKですかね!

実はNGです!
大人数の説明会に参加すると、つい忘れがちですが、説明会は1対多数のコミュニケーションの場です!
メモを取ると下を向きます。
ということは、説明している人の顔を見れません。
個別であれば、メモを取りながら「はい!」とか「わかりました!」と言えばコミュニケーションを取ることができますが、1対多数のコミュニケーションは違います。
言葉ではなく、「表情」や「しぐさ」などリアクションでコミュニケーションを取ります!
メモを取ると、このリアクションによるコミュニケーションが取れないため、ずっとメモを取り続ける行為はあまりオススメできません。
人前で話した経験がある人はわかると思いますが、自分の話にうなずいてくれる人に話しやすく、リアクションがない人には話しにくいという人間の心理が働きます。
だからといって、メモを取るな!と言っているわけではありません。
メモは大事です!
ただし、メモは必要最低限にして、基本的には話している人の顔を見て、目が合ったら「うなずく」というリアクションを取ってみてください!
説明している人にとって、”話しやすい人”になれば、相手の印象に残りやすいので、その後有利に進められることもあります。
ぜひリアクションにも気を付けて参加してください。
まぁこれはマナーというより、オススメの参加方法ですかね。

確かに、自分からすると情報を残しておくことが大事だけど、説明している人からすると、「ちゃんと伝わっているか」が大事なんですね!
リアクションを取って「伝わってますよ」という情報を伝えることで、説明している人と適切なコミュニケーションが取れるから、、、
ここでも相手目線が大事ということを再認識しました。

良い気付きですね!!
それでは次に「面接参加時」のポイントを説明していきます。
ヒカリさんシミュレーションやってみましょう!
面接官から次のような声をかけられました。
「うちはクールビズなので、上着を脱いだりネクタイを取っても大丈夫ですよ」
この言葉を言われたら、言葉に甘えても大丈夫だと思いますか?

んー・・・
悩ましいですね!
でも甘えない方が良い気がします!
なんとなくですが・・・

正解です!
これは企業によって様々なので、言葉に甘えてラフな格好になっても問題ない企業も確かにあります。
ただ、そうではない企業もたくさんあるので、「クールビズだからラフで良いと」とか「言葉遣いも気にしなくて良いよ」と言われても、基本的には厳しい方を選択することをオススメします。

わかりました!
楽な方に流れると痛い目を見る可能性があるということですね。

ビジネスの世界では、”とりあえず決まり文句を言う”という事があります。
例えば、初めて会った人でも「いつもお世話になっております」と会話を始めます。これをそのまま理解すると、ビジネス上ではズレます。
だからもしかしたら、面接官の言っている甘い言葉は”決まり文句”を言っているだけで、本当にそうしてほしいわけじゃないかもしれません。
これを見極めるのは大変難しいので、無難に厳しい方を選択すれば、マイナス評価になることはありません。

あっ!それ学生でもありますよ!
そこまで仲良くないけど、とりあえず「今度飲み行こうね」と”決まり文句”を使ったりします。

そうそう、それです!
覚えておいてくださいね!
では、最後に「電話対応時」のポイントを説明します。
トオルさん!
次のやり取りでNGワードを見つけてください。
企業から電話がかかってきて、
「もしもし、●●大学の●●と申します。」
と出ました。
はい、ここで既にNGワードがあります。
どれだかわかりますか?

えっ?!
もう間違ってるんですか?
全然わからないです・・・

「もしもし」です。
実は「もしもし」はビジネス上でもNGとされてます。
上司が部下に使う分には問題ないですが、学生が企業に使うとマナー違反です。
だから電話がかかってきたら、
「はい、●●大学の●●と申します」
がベストです!

そうだったんですね!
普通に使うところでした。

では、次の会話はどうでしょう?
企業:「次の選考日程は●月●日●時からお願いしますね」
学生:「承知しました。ご連絡ありがとうございます。いつもご苦労様です。」
はい、どこに問題があるでしょうか?

うーん・・・これも全部自然な感じがします。
んー・・・
ギブアップです!

「ご苦労様」です。
これも上司が部下に使う言葉で、目上の人に使う言葉ではありません。
だから「承知しました。ご連絡ありがとうございます。」だけで十分です。
もしどうしても一言付け加えたいのであれば、
「お手数おかけしました」とか「恐れ入ります」ぐらいで問題ありません。
ただ丁寧であれば良いというわけではないので、シンプルに短い言葉でしっかり伝えるほうがよっぽど好印象です。

かしこく見せようとして、ビジネスマンっぽい言葉を使いたくなるんですけど、逆効果になることがわかりました。
素直にシンプルに会話するように心がけます!

えー!トオルかしこく見せようとしてたの!!
ウケる!!
社会人にはすぐバレちゃうって!!
私は背伸びしない!
必要以上のアピールをしない!
って決めてるんだー!
「能ある鷹は爪を隠す」って言うでしょ!?

隠しすぎて、相手に伝わらないと本末転倒ですよ。笑

じゃあ、ちょっとだけ爪を見せる!!

何だよそれ!
アホっぽい回答だな!

私の頭の良さは、まだまだ隠してるの!!

はいはい!
隠してるのはいつ出てくることやら・・・