_就活マナー 心構え編

内容ダイジェスト】

◆大事な心構え3つ
 (1)自己評価ではなく他己評価
 (2)加点方式ではなく減点方式
 (3)就活マナーに個性は不要

◆社会人とのやり取りで外せないポイントは”時間”
 (1)書類の提出期限
 ⇒ギリギリでも間に合えばOKの考えはNG
 (2)企業への連絡時間
 ⇒忙しい時間は避ける
 (3)会場入りする時間
 ⇒早すぎる受付はNG。5分前がベスト!
 (4)相手から奪う時間
 ⇒お礼メールも相手の時間を奪っている事を忘れない!

プロローグ
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。

登場人物

~就活マスター~

就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~

社交的で楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~

冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。


ヒカリ

就活マナーで検索すると色々出てくるんですが、いったい何を気を付ければ良いのか、どこまで意識すれば良いのか全然わかりません。
何か目安ってありますか?

トオル

それ、自分も気になってます。書いてあること全部守らないといけないのか、
もしそうだとしたら全部覚えておくのは難しい気がしてます。

就活マスター

なるほど。就活マナーですね。

重要度の高いポイントとそうでないところが分からないと、強弱が付けられないですからね。
確かにインターネットで検索して出てくる就活マナーを全部きちっと守れ、というのは厳しいと思います。

外しちゃいけないポイントだけお伝えしますね。
あとは、就活マナーの情報が色々なサイトに載ってるので、取り入れるかどうかは自由です。

ヒカリ

はい!
外しちゃいけないポイントだけお願いします。

就活マスター

では、まず就活をやっていく上で、大事な心構えを3つ紹介します。

(1)自己評価ではなく他己評価
(2)加点方式ではなく減点方式
(3)就活マナーに個性は不要

(1)に関しては、自分が良いと思っても、他の人が良いと思わなければNGです。
就活は面接も含めて、他己評価が基本になります。
自分ではダサい髪型だと思っても、社会人から見たときに印象が良ければそれで良いのです。
自分だけの価値観で判断せずに、第三者(できれば大人)の意見を聞いてみることをオススメします。

(2)の加点方式ではなく減点方式というのは、就活マナーが完璧だからといって、面接で有利になったり、選考通過率が上がるわけではありません。
出来ていて「普通」、出来ていないと「減点」されるため、最低限のポイントを抑える必要があります。
逆に言うと、過剰にやりすぎても加点にはならないので、完璧を求めてそこに時間をかけすぎるのは得策ではありません。

(3)の就活マナーに個性は不要というのは、他の学生と差別化が図りたいがために、オシャレなスーツやネクタイ、シューズや髪型などに個性を入れようとする人がいます。
それが問題ない会社もありますが、減点する会社もあるでしょう。
でもフォーマルな格好であれば、減点する会社はありません。
見た目で差別化を図るのではなく、中身で勝負しましょう。

この3つが大事な心構えになります。
ここまで良いですかね?

トオル

はい!大丈夫です!

ヒカリ

私も心構えはOKです!!

就活マスター

それでは、具体的に外せないポイントを解説します。

それは”時間”です。

トオル

時間・・・ですか?

就活マスター

社会人は”時間”を軸に動いてます。

学生も授業やバイトなど時間で動いていると思いますが、社会人のほうがより時間にシビアです。

例えば、
【1】書類の提出期限
【2】企業への連絡時間
【3】会場入りする時間
【4】相手から奪う時間
の4つを簡単に説明しましょう!

書類の提出期限は言うまでもなく、守れなかったらアウト!というのは認識あると思います。
ただ、ギリギリでも提出をすれば良いというわけではありません。

時間に余裕をもって提出する人とギリギリで提出する人が同じ評価の会社もありますが、中にはギリギリ提出というだけで、ちょっと印象が悪くなる会社もあるため、気を付けましょう!

ヒカリ

そうなんですね!
志望度の高い会社から早めに提出するようにします。

就活マスター

ただ早ければ良いというわけではないので、質もちゃんと考えて時間を使いましょうね。
期限のギリギリを避けた方が良いというだけの話なので。

そして、企業への連絡時間に関しては、避けた方が良い時間帯があります。
土日はもちろんですが、平日でも12時~13時のお昼時、休み明けの月曜日午前中など、仕事が溜まってそうな時間帯は避けましょう。

トオル

わかりました!
時間への配慮ですね。
午後14時~17時ぐらいが狙い目ですかね?

就活マスター

そうですね。
あと休み明けじゃなければ、午前中でも全然大丈夫ですよ!

次に会場入りする時間に関しては、当然遅刻はNG!
電車遅延であっても、マイナスな印象になります!
30分以上は早く現地に着くように時間管理するのが当たり前なので、電車が2~3本遅れても遅刻しない計画を立てましょう。

そして、30分早く着いたから、早く受付に行こう!という発想もNGです。
逆の立場で考えてみてください。
家に恋人を招待していて、13時に予定しているはずなのに、12時半に来たら「まだ掃除できてない」とか「まだご飯食べてない」とか色々焦りますよね。

でもずっと待たせるわけにもいかないので、スケジュールを崩してとりあえず対応する。となり、単純にバタバタします。

会社も同じです。
受付への早すぎる到着は迷惑行為なので、約束している時間の10分以上前に行かないようにしましょう。
ちなみに13:00~13:30受付と時間帯が指定されてる場合は、5分前の12:55もNGです。
指定された時間帯に必ず行きましょう!

ヒカリ

早すぎると確かに迷惑ですね。
悪気はなくても相手を焦らせてしまうことは良くないので、気を付けます!

就活マスター

最後に、相手から奪う時間ですが、これは知らない間に担当者の時間を奪ってしまってないか、注意を払う必要があるということです。

よく説明会終了後や面接終了後に「お礼メール」を送ったほうが良いのか質問を受けることがあります。

ここで学生目線からすると、丁寧な言葉遣いにしなくちゃ、とか簡易的になりすぎないように仰々しく書かなくちゃ、とか色々気にした結果、長文のお礼メールを送ったりします。

トオルさんは短いメールと長いメール、どちらが好印象だと思いますか?

トオル

長いメールのほうが好印象だと思います。
丁寧なイメージもあるし、簡単すぎると手を抜いている印象を与えるかもしれないので。

就活マスター

では、質問を変えましょう。

短いメールと長いメール、どちらの方が読む時間が短いですか?

トオル

それは当然短いメールです。

就活マスター

そうです。
社会人にとってメールは相手の時間を奪うという認識があるので、内容はなるべく簡素化して、短い文章で送るのがビジネスマナーとされています。

したがって、就活でも長いメールより、短いメールのほうが好印象ということです。
最低限、伝える内容が入っている前提の話ですが。

そもそも私はお礼メールを送らないほうが良いと思っているので、メール自体なくて問題ないです。
過去の経験上、不合格にしようと思っていた学生からお礼メールが来て、「じゃあ通過にしよう」と変わるケースはほぼゼロです!

だからお礼メールが選考通過率に影響を与える可能性は限りなくゼロだと思ってください。
ただし、OB/OG訪問や個別で特別な対応をしてくれた等の場合は、マナーとしてお礼メールを送った方が良いでしょう。

ヒカリ

えっ?!お礼メールって基本的にいらないんですか?
やったほうが好印象だと思ってました!

就活マスター

大きい会社は1日に何十人も面接するので、毎回学生からメールが届き、毎回返信をしていたら、通常の仕事ができなくなってしまいます。
だから迷惑に感じる会社のほうが多いです。

ヒカリ

そうなんですね!
意外でした!

就活マスター

自分の目線だけでなく、相手の目線で考えることも、大事なマナーです。
基本の心構えとして覚えておいてください。

トオル

時間の考え方が聞けたので参考になりました!
社会人の”普通”が学生にとっては”普通”じゃなかったりするので、その心構えを忘れないようにします!

ヒカリ

最近、バイト先のかっこいい先輩とラインしてて、やたら短い文章で返信がくると思ってたけど、あれはマナーが良いだけなんだ!

トオル

それはお前に興味ないだけだろ!

就活マスター

・・・ですね。笑

ヒカリ

いえ!きっとマナーよ!!

私に気があるから紳士さをアピールしてる気がする!!

トオル

はいはい。