_良い質問と悪い質問
【内容ダイジェスト】
◆逆質問は自分のブランディングに影響する
⇒「質問=興味」だと思われる
与えたい印象と関連している質問は「良い質問」
与えたい印象と逆行している質問は「悪い質問」
◆オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
⇒「YES/NO」で答えられない質問がオープンドクエスチョン
◆面接官の得意分野で質問をするとGOOD!
⇒社長や役員は現場の細かい話より、会社ビジョンや新卒に求めることなど大きな考え方が得意分野であることが多い!
◆オープンクエスチョンで相手の得意分野の質問がベスト!
◆質問への返答をキャッチして終了はNG!
⇒せっかく盛り上がるためにオープンクエスチョンで質問してるので、返答にはさらに質問を乗っけたり、会話が弾むようなキャッチボールを心がける!
【プロローグ】
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。
【登場人物】

~就活マスター~
就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~
楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~
冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。

それでは早速、良い質問と悪い質問の違いを解説していきますね。
前回、逆質問の狙いについて理解してくれたと思います。
企業側は「就活生の不安解消」が狙いなのに対して、
学生側は「ブランディング」と「一緒に働きたいと思ってもらう」でしたね。
この狙いを達成するための「良い質問と悪い質問」があります。
まずは「ブランディング」について意識した場合を見ていきましょう!

はい!
宜しくお願いします。

では復習がてら、質問をするときの「ブランディング」とは何だったのか説明できますか?

はい!
ブランディングとは、質問をすることで、「この就活生はこれに興味があるんだな」という印象を与えることです。
例えば、福利厚生の質問ばかりしたら、「この就活生は福利厚生に興味があるんだな」という印象を与えるので、”条件を気にしている人”というブランディングを作ることになります。

完璧です!
友達や恋人でも、毎月のバイト代や貯金額の質問ばかりしてくる人がいたら、この人自分のお金に興味があるんだな、と思いますよね。
それと一緒です。
「質問=興味」だということを認識したうえで質問をするように心がけてください。
なので、「ブランディング」において良い質問とは、相手に印象付けたい事とズレていない質問です。
逆に悪い質問とは、相手に印象付けたい事と関連性がない質問です。

すごいシンプルですね!
当たり前と言えば当たり前ですが、ついつい聞きたいことをただ聞いてみたり、苦し紛れにありふれた定番の質問をしちゃう時があります。

わかってはいるけど出来ないのが就活ですよね。
「わかる」と「できる」は別物だと痛感することが多いはずです!
ついでに就活生に多い印象付けたいブランディングに対して、相性の良い質問例をまとめました。
これを参考にしてみてください。




青い部分を相手に印象付けたいときに、その下の質問をすることで、ブランディング強化に繋がります。
もちろんこれだけではありません。
自分で考えた質問が、印象付けたいブランディングと一致しているのか確認することが大事なので、あくまでも参考例として捉えてください。

ありがとうございます。
これだけ質問例があるとイメージが湧きやすいです。
自分で考えたオリジナルの質問もブランディングと一致してるのかチェックしたいと思います。

では、次に「一緒に働きたいと思ってもらう」狙いを達成するための「良い質問と悪い質問」に入っていきます。
ここも復習ですが、「一緒に働きたいと思ってもらう」ためには、何が必要でしたっけ?

はい!
「また次も会いたいな」と思ってもらう必要があります。
そのために逆質問で盛り上がることが大事なので、学生側の狙いは「逆質問を盛り上げる」です!

素晴らしい!
ちゃんと覚えてますね。
人の記憶に残りやすい最後の印象を良くするために、逆質問はとにかく盛り上がることが大事だとお伝えしました。
そのために盛り上がる質問ってどんなものがあるのか?
ここを解説していきたいと思います。

はい!
よろしくお願いします。

質問には大きく2種類あります!
「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」です。
実は以前、「OB・OG訪問」の解説をしている時に説明したのですが、覚えてますか?

んー、、、
何となく覚えているような、、、
覚えていないような、、、笑

大丈夫ですよ!
もう一度説明しますね。
簡単にいうと、YES・NOで答えられる質問がクローズドクエスチョン。
逆にYES・NOで答えられない質問がオープンクエスチョンです。
例えば、あなたは運動が好きですか?
という質問は、YES・NOで答えられるので、クローズドクエスチョン。
あなたはどんな運動が好きですか?
という質問は、YES・NOでは答えられないので、オープンクエスチョンになります。
さて、どちらの質問の方が盛り上がるでしょうか?

オープンクエスチョンです!
ちょっと思い出してきました!

正解です!
YES・NOで答えられる質問は、答えやすい反面、キャッチボールが続きにくいのです。
逆に初対面の人と会話する時などは最初クローズドクエスチョンで、答えやすくすることで、打ち解けやすくなります。
例えば、定番のコミュニケーションで、「今日は暑いですね」とか「最近は雨が続いてますね」みたいな話から始まることってありますよね?
これはYES・NOで答えられます。
最初の会話するきっかけが掴めない時とか、初対面でお互い緊張している時などに使うことで、打ち解けやすくしています。
ここから徐々に会話が弾むとオープンクエスチョンが増えて、盛り上がっていくわけです。

なるほど!
わかりやすいです!

ただし、最終面接の逆質問の時間は限られているので、クローズドクエスチョンから徐々に温めていって、オープンクエスチョンに繋げることはできません。
なので、最初からオープンクエスチョンでいきましょう!
面接の最後に質問タイムがあるので、当然それまでに色々会話をして、ある程度打ち解けている状態ですよね。
まずはオープンクエスチョンを意識して質問を考えることからスタートです。
次に相手の立場を考えて質問内容を作ることも大事です。
自分の得意分野について聞かれると、話しやすいことは簡単に想像できますよね。
当然、面接官のポジションによって得意・不得意が存在します。
例えば、社長や役員など現場から離れている人に、最近の現場はどうなっているのか詳細を聞いても得意分野には入らないと思います。
もちろん最低限は知ってると思いますが、会社のビジョンや新卒に求めることなど、大きな視点の質問が得意分野である可能性が高いです。
あとは面接官の経歴など、今に至るまでの話を聞いておくと、
「この時期はどんな事に気を付けて仕事をしてましたか?」など具体的な質問ができます。
実際に経験していて、当然得意分野の質問になるので、会話が弾みやすくなります。

確かに自分もそうですよね。
得意分野の質問をしれくれれば、たくさん話すことがあるし、不得意分野の質問になれば口数が少なくなります。
どっちが盛り上がるか一目瞭然です!

基本的にはこの2つを外さなければ、大体盛り上がります!
1.オープンクエスチョンで質問をする
2.相手の立場を考えて質問をする
ただ、就活生によくありがちなミスがあるので、そこだけ注意が必要です!

どんなミスですか?

例えば、質問を3つ用意していて、”ちゃんと質問をする”ことが目的になっている場合、
「御社で活躍する人材の共通点を教えてください」
と質問をして
「ミスを恐れずチャレンジする人材ですかね」
と返答が来ました。
すると1つ目の質問が終わったと同時に、2つ目の質問をしないと!と思い、すぐに「2つ目の質問になりますが・・・」
と話題を変えてしまう。
これでは会話のキャッチボールが続かないので、盛り上がるわけがありません。
せっかくオープンクエスチョンで聞いているのに、クローズドクエスチョンで聞いているのと変わりません!

あっ・・・それよくやっちゃってます。
質問することが目的になって、返答が来たらすぐ次の質問に移ってます。

すごい多いですよ!
半分以上の就活生はそうなってる印象です。
でも目的をちゃんと考えれば会話のキャッチボールをしないといけない事はわかりますよね。
だから、最低でも2往復はしましょう!
先ほどの例だと、
「ミスを恐れずチャレンジする人材ですかね」
と返答が来たら、
「ぜひ私も積極的にチャレンジしたいと思います!ちなみに御社は若手でもチャレンジする人を受け入れる社風があるということでしょうか」
みたいに意気込みを伝えても良いですし、プラス質問を乗っけても良いです。
とにかく返ってきたボールをキャッチして終わりにしないで、必ず一回は投げ返しましょう!

はい!
気を付けます!
ちゃんと目的を意識することが大事ですね。

普段の友達や恋人との会話に置き換えてみてください。
「どんな映画が好き?」
と質問をされて、
「アクション映画が好きかな」
と返答したら、
「好きなアーティストはいる?」
と聞かれて、
「●●と▲▲が好きかな」
と返答したら、
「この後ご飯何食べようか」
と次々に質問をされて、返答した事には一切触れなかったら、
「あれ?何か会話がかみ合わないな」って思いますよね。
この感覚をもって面接に臨めば問題ありません。
あくまでも人と人のコミュニケーションが大前提だということを忘れないようにしましょう!

そうですね!
”面接”という言葉を意識しすぎないように頑張ります!
そしてオープンクエスチョンとか相手の得意分野の質問をするとか、プライベートでも使えるテクニックが知れたので良かったです♪

就活場面でもプライベートでも使えば使うほど身になっていくので、ぜひ実践で試してみてください!
「わかる」と「できる」は全然違います。
「できる」にたどり着くには、実践するしか方法はありません。
まずは気軽にプライベートで試してみると感覚がつかめると思います。

トオル!
今度面接するところはどんな会社だっけ?

繊維系の専門商社だよ!

トオルって兄弟いるんだっけ?

弟がひとりいるよ!

明日って授業あるっけ?

おい!
悪い質問を俺で実践練習するなよ!笑

あっ!
バレちゃった?!笑