_実は存在する学歴・男女別の有利不利な業界

記事の要点】

◆日本は男性と女性で働き方に差がある?
 世界経済フォーラムで発表された管理職の男女格差は153ヵ国中131位!(下位グループ)
 就活の入り口でもそのまま内定数に差がある業界が存在する。

◆学歴重視の業界
 ・メーカー(特に大手)
 ・商社(特に大手)
 ・レジャー(遊園地を運営してる会社)
 ・コンサル
 ・金融(特に大手)
 ・マスコミ(特に出版、新聞)
 ・広告(大手)
 ・エネルギー(大手)
 ・海運(特に大手)
 ・通信(大手のBtoCじゃない方)
 ・不動産(デベロッパー)

◆男女格差がある業界
 ・メーカー
 ・商社
 ・物流

プロローグ
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。

登場人物

~就活マスター~

就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~

楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~

冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。


トオル

ズバリ聞きたいんですが、就活で学歴ってどの程度影響ありますか?

就活マスター

業界によっては、かなりありますよ!

それどころか男女でも有利不利な業界がハッキリしてるところもあります。
これは世界的に見ても日本の採用基準は問題視されています。

世界153ヵ国が対象になっている調査結果が、世界経済フォーラムで発表されるんですが、その中にあるジェンダーギャップ指数が日本は121位です!

ジェンダーギャップ指数とは、男女の格差がどれぐらいあるのか、「経済」「教育」「健康」「政治」を軸に評価した数字です。

特に就活で関わるのは「経済」のジェンダーギャップ指数で、
労働参加率や収入格差、役職など”仕事”に関わるいくつかの項目で評価されてます。
その中でも特に「管理職ポジションに就いている男女の人数格差」という項目では、153ヵ国中131位と世界的に遅れを取ってます。

それがそのまま就活での入口に影響してる業界もあります。
つまり、「男性と女性の内定者数が全然違う」という企業が多く存在しているということです!

ヒカリ

前にマスターが言ってたESの不合格理由が、中身だけの問題じゃないって言ってたのは、このことですね。

就活マスター

そうなんです。
ただここで伝えたいのは、女性が不利な業界は諦めろ、と言いたいわけじゃなく、事前に理解した上で選考を受けたほうがリスクヘッジができる。ということです!

リスクヘッジは2つの面から取れます。
まずは精神的なリスクヘッジ。
いくらヒカリさんがポジティブとはいえ、30社連続で落ちたらヘコみますよね?!

でもそれが、訳もわからず落ち続けるのと、女性が不利な業界だと理解した上で挑戦した結果、落ち続けるのと、精神的に違うはずです。

もうひとつのリスクヘッジは就活の進め方です。
本命の業界が女性にとって不利な業界であることを理解していれば、業界を1つに絞らず、女性も不利にならない業界を視野に入れて就活を進めることができます。

そうすることで、本命が落ちても別の業界で内定が取れる状態を作りやすくなります!

ヒカリ

確かにそうですね。
理解しないで就活を進めるのと、理解して就活を進めるのでは、精神的にも全然違うと思います。

何より進め方も考えられるので、ぜひ有利不利な業界を知りたいです。

就活マスター

わかりました。
ただ、あくまでも業界全体の特徴になるので、当てはまらない企業も当然ありますからね。
偏見を持つような使い方はしないように注意してください。

まずは、学歴重視業界から紹介します。
・メーカー(特に大手)
・商社(特に大手)
・レジャー(遊園地を運営しているところ)
・コンサル
・金融(特に大手)
・マスコミ(特に出版、新聞)
・広告(特に大手)
・エネルギー(特に大手)
・海運(特に大手)
・通信(特に大手のBtoCじゃない方)
・不動産(特に大手デベロッパー)

基本的にBtoBの大手はやはり学歴重視が多いです。
不動産や通信もBtoCの営業や販売であれば、全く学歴の影響はないと考えて良いでしょう。

トオル

こんなにあるんですか!!
ほぼ全部のような印象ですが・・・笑

ちなみにどのラインだと高学歴と見なされるんでしょうか。

就活マスター

関東圏でいうと、MARCH以上・国公立が高学歴に入ってきます。
MARCHとは、
M(明治大学)
A(青山学院大学)
R(立教大学)
C(中央大学)
H(法政大学)
の頭文字を取った略称です。

ちなみに意外かもしれないですが、レジャー業界の遊園地を運営しているような企業は非常に学歴重視です。
MARCHが下位10%ぐらいのイメージで、ほとんどが早慶上智や上位の国立大学です。

ヒカリ

へぇ~!!意外ですね!
人を楽しませるところだから、学歴関係なく学生時代にたくさん遊んできた人が内定取れそうですが、ものすごい学歴重視なんですね。

就活マスター

かなり戦略的に考えて仕事をすることが多いので、地頭を求められることが要因のひとつだと思います。

さて、次は男女による有利不利が存在する業界を紹介します。
・メーカー
・商社
・物流

ここで紹介した業界は基本的に全て「男性有利の女性不利」です。
他にも女性が不利な業界はありますが、上の3つは特に顕著なのでピックアップしました。

まず採用基準が明確に違います。
「普通評価の男性」と「ちょっと良い評価の女性」がいたら、男性に内定が出ます。

「ちょっとイマイチ評価の男性」と「普通評価の女性」がいたら、これも男性に内定が出ます。

要するに女性が内定獲得するためには、男性より圧倒的に評価が高くないといけないということです。

ただ何度も言いますが、全部の企業がそうではなく、業界全体の傾向で話してるので、企業ごとに違いはあります!

ヒカリ

私がバンバンESで落ちてたのは、メーカーに絞って受けていた影響もあるんですかね?

就活マスター

大いに考えられます!
・・・というかその可能性が非常に高いです。

ヒカリさんの経験は悪くないので、一般的な就活生と比べると、ある程度評価はもらえるはずです。

それなのに連続して落ちるということは、よほど書類の書き方が悪いか、業界との相性が悪いか、どちらかです。

ヒカリさんはESや履歴書の書き方を学んで、ある程度良いものが書けるようになってるので、残る原因は”業界との相性”です。

なので私からのアドバイスは、受ける業界をメーカーに絞らず、他の業界も平行しながら受けていくのがオススメです。

ヒカリ

はい!そうします!!
これを知らずに就活を進めてたら大変なことになってました。

今から少し視野を広げようと思います!

トオル

ちなみに興味持てそうな業界ってあるの?

ヒカリ

それが、、、


あんまりないんだよね。笑

就活マスター

いきなり他のところに興味を持とうと思っても、難しいことが多いので、まずは私の質問に答えてください。

「もともと興味をもっていたメーカーの魅力は何ですか?」

ヒカリ

日常の生活に欠かせないモノを取り扱って、仕事をすることに魅力を感じてました。
自分の仕事が、色んな人の生活に関わっている。と思うとワクワクしました!

就活マスター

なるほど。
では要素を分解すると、
「日常生活に欠かせないモノ」
「色んな人の生活に関わる」

この2つが大きな要素ですね。

ちなみに”なぜ”日常生活に欠かせないモノに魅力を感じたんですか?

ヒカリ

「それがないと困る」という商品やサービスに関わっているほうが、人の役に立っていると感じやすいと思いました。

必要ないものを無理に勧めるとか売り込むとか、そういう仕事はしたくないなと。

就活マスター

なるほど。
では”なぜ”人の役に立っていると感じやすい仕事が良いんですか?

ヒカリ

アルバイトの経験ですかね。
お客様と直接関わる接客のバイトと、
お客様と直接関わらない裏方のバイトを経験したんですが、直接お客様と関わる仕事のほうが圧倒的に楽しくて、モチベーション高く仕事が出来ました!

クレームをもらうこともあるけど、感謝されることもあるので、やっぱりお客様の顔を見て仕事がしたいです。
だからリアクションが直接見れる働き方が合ってると思います。

就活マスター

だいぶイイ感じに情報が出てきましたね!

質問は以上です。
ここまでの内容をまとめると、
自分がやった仕事がわかりやすい形で世の中に価値貢献していて、それが実感しやすいようにリアクションが見える働き方が理想。だということですね!

ヒカリ

はい!
その通りです!

就活マスター

確かにその想いはメーカーでも叶えられますが、他の業界でも大丈夫ですよ!

例えば、人材の会社は、求職者の就職先が決まり、「ありがとう」と直接言われる機会が多いですし、採用成功した企業からも「ありがとう」と言われます。

世の中への価値貢献とリアクションがわかりやすい働き方ですよね。

あとは、不動産業界も街づくりに携わるプロジェクトであれば、生活を支えるインフラを整えたり、人が賑わう商業施設を造ったりできるので、日々の生活を支えたり、利用者の笑顔を見ることができます。

これも世の中への価値貢献とリアクションがわかりやすい働き方です。

ヒカリ

なるほど!確かにそう言われてみると急に興味が出てきました!

就活マスター

自力でそこまでたどり着くコツは”なぜ”を繰り返すことです。

”なぜ”魅力を感じたのか?
”なぜ”そう思ったのか?
”なぜ”それが良いのか?

など、色々な”なぜ”を自問自答してみましょう!
そうすることで、魅力的な業界という大枠から徐々に自分の感情に落とし込みができます。

自分の感情に焦点が当たったら、それが叶えられる業界は他にもないかな?と考えてみる。

”なぜ”を繰り返しても、核となる感情まで落とし込めなかったり、
落とし込めても、それが出来る業界がわからない、など先に進まなくなったら、就活アドバイザーなどプロに相談してみるのが良いと思います。

業界のことを詳しく知っているし、客観的に自分のことを見てくれるので、新たな気付きが得られます!
無料で相談できるサービスをピックアップしてるので、興味のある人は”こちら”から使ってみてください。

ヒカリ

感情の落とし込みは、一人でやると確かに難しいかもしれないですね。

私はマスターがいて良かったです!
就活の相談相手がいない友達もたくさんいるので、その人は無料相談を試してみると良いかもしれないですね。

トオル

いや~、業界によって男女で結構差が出てしまうもんなんですね。
ヒカリでもバンバンESが落ちるってことは他の女性はより苦戦するだろうな。

逆に男からすると、有利な業界が分かって良かったけど、何か複雑な気持ちだな。

就活マスター

そうですね。
これでも昔に比べると徐々に改善されてきてるんですけどね。
男女格差に関しては、まだまだ日本は後進国です。

とはいえ、そんな日本の仕組みを否定してても就活はうまくいかないので、現状を理解した上で、「じゃあ自分はどうするか」と考えて前向きに進めていくほうがオススメです。

ヒカリ

それはそうですね!!

よーし!気持ちを切り替えて業界も軌道修正!
人材と不動産の業界研究を始めなきゃ!!

就活マスター

ヒカリさんは人の影響うけやすいですね。笑

トオル

単純だな!笑

ヒカリ

素直と言ってちょうだい!!!