_大手採用基準(倍率など)
【内容ダイジェスト】
◆大手をBtoBとBtoCに分けると・・・
BtoBは倍率が高くなりやすい
BtoCはそこまで倍率が高くならない傾向
◆BtoBはどんな条件を気にするのか?
「高学歴」「部活で好成績」「浪人・留年してない」など好条件を好む
◆高学歴を好む理由は?
(1)高学歴の人脈が多い
(2)”勉強”という努力をしてきた
(3)問題に直面した時に正解を導き出せる可能性が高い
◆人気=応募者数が多い
◆内定倍率=応募者数÷内定数
応募者数に関係なく内定数が少なければ倍率は高くなる
したがって、人気の企業=倍率が高いわけではない!
【プロローグ】
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。
【登場人物】

~就活マスター~
就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~
楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~
冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。

大手企業のESがなかなか通過しないんですが、大手特有の選考基準とか傾向ってありますか?

そうですね。
まずは”大手”という言葉が曖昧なので、ここでは一旦、”知名度の高い会社”ということにしておきましょうか。
売上高や従業員数、資本金など大手の基準は諸説ありますが、明確にコレ!というものはないので、学生がよく言う”大手”の感覚に近い「知名度」を判断基準にします。
大手を2種類に分けるとBtoBの大手とBtoCの大手があります。
採用基準はここで大きく異なります。
BtoBの大手は倍率が高くなりやすく、企業側も選べる状態にあります。
だからある程度、条件を付けて選考をしていくことができます。
学生側からすると良い条件が揃ってないと内定が取りにくいということです。
良い条件とは、「高学歴」とか「部活で好成績」とか 「浪人・留年してない」などパッと見てわかる魅力です。
ではBtoCはどうかというと、倍率がそこまで高くない傾向があり、企業側は学生に興味を持ってもらうためのPRに力を入れたりしてます。
だから学生側からすると内定が取りやすい傾向にあると言えるでしょう。

やっぱり大手は学生の条件を見たりしてるんですね。

全ての大手がそうとは言いませんが、かなりの確率で色々な条件を付けてます。
あとBtoBの大手が高学歴を好む理由として、取引先への印象が良かったり、高学歴同士の”人脈”に魅力を感じている部分があります。

人脈に魅力を感じるというのは、どういう事でしょうか?

例えば、大手企業と新規の取引をしたいと思った時、その企業に知り合いがいれば繋がりやすいですよね。
では高学歴が多い大手企業に知り合いがいる可能性が高いのは、「高学歴」と「そうでない場合」、どちらだと思いますか。

それは高学歴だと思います。高学歴の人はそれなりに高学歴の知り合いがいる可能性が高いですよね。

そうです!まぁ当たり前といえば当たり前ですが。
大学のサークルやゼミの先輩・後輩がたくさんいるので、自然と高学歴の”人脈”が多くなります。
その”人脈”の価値が高いので、BtoBの大手は学歴を気にするところが多いのです。

なるほど!ちゃんと理由があるんですね。

もちろん他にも色々な理由はありますよ。
”勉強”という努力を他の人よりやってきた実績があるから、入社後も努力してくれる可能性が高く、高学歴に魅力を感じる!
とか
今までテストで良い点(正解数が多い)を取ってきたから高学歴になれた。
ということは問題に直面したときに正解を導き出せる可能性が高いと判断して、高学歴に魅力を感じる!
など様々な理由から、大手は学歴を気にする傾向が強いです。

ちなみに倍率はどんな感じですか?

2020年卒のデータにはなりますが、こちらが内定倍率トップ20の企業です。


例えば100名応募があって、2名内定が出たら内定倍率は50倍です。
そう考えると1位の雪印の334倍は、どれだけ内定倍率が高いのか理解できると思います。

すごいですね!
大手の倍率がこんなに高いと思いませんでした。
しかも私が志望しているメーカーは10社もランクインしてるので、人気の高い業界だということも理解できました。。。

内定倍率が高い会社は、必ずしも人気が高いわけではありませんよ。
どういう事かというと、
例えば5000名の応募があるA社と300名の応募があるB社があったとします。
どちらの人気が高いかというと、A社です。
それは人気=応募数だからです。
では、A社が内定を500人出したとします。
そしてB社は内定を10人出したとします。
どちらの内定倍率が高いかというと、B社です。
内定倍率は応募数÷内定数だから、
A社は10倍で、B社は30倍です。
なので、「内定倍率が高い会社」=「内定が取りにくい会社」という認識は合ってます。
ただ、人気が高い会社かというと、必ずしもそうではありません。
自分が志望する企業の採用人数と過去の応募者数を見れば大体の内定倍率がわかります。
どのぐらい難易度が高いのか把握することができるので、調べてみるのも良いと思います。
ただそれを知っても選考通過率が上がるわけじゃなく、心理的に危機感を覚えるか、安心するかの違いなので、個人的にはあんまり知らなくても良いかなと思います。

選考通過率とは関係ないとわかっていても、自分は気になるから調べちゃいますね。笑
結果的に倍率高くてビビるのが目に見えてますが・・・

でもさ、動かなかったら内定なんて絶対出ないんだから、ビビっても動き続けることが大事なんじゃない?!

ヒカリさん良いこと言いますね!
就活は通過するより落ちる数の方が圧倒的に多いので、傷を覚悟で前進するのみです!
ただし、やみくもに進んでも、傷だけ負って収穫がない、という状態になってしまうので、振り返りも定期的に行いながら、精度を上げていきましょう!

はい!頑張ります!!
そろそろ俺もESの結果が出てくる頃か・・・
傷を覚悟でも、落ちたらヘコむんだろうな。

落ちても次の就活の予定が入ってれば、頭を切り替えざるを得ないから、むしろ私はバンバン予定入れちゃってるよ!
落ちても前に進むしかないからね~!!
ポジティブポジティブ♪