_書き方のコツ(履歴書)

内容ダイジェスト】

◆名前や大学名などの情報を記載するスペースは、省略した表現はNG!

◆得意科目やゼミ
 <結論 ⇒ 理由 ⇒ 学び>
 の順番で書くとスムーズ!

◆学生時代に力を注いだこと&自己PR
 <結論 ⇒ 具体例 ⇒ 学び ⇒ 接続>
 の順番で書くとスムーズ!

◆志望動機
 <結論 ⇒ 補足 ⇒ 接続 ⇒ 結論>
 の順番で書くとスムーズ!

※それぞれの詳細は本文で要確認

プロローグ
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。

登場人物

~就活マスター~

就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~

楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~

冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。


トオル

履歴書に書く内容と、エントリーシートに書く内容って同じだとダメですか?
ネタがあんまり思い浮かばなくて・・・

就活マスター

全然大丈夫ですよ!
似たような内容だと不安ですか?

ヒカリ

履歴書とESが同じ内容だと、「コイツこれしか言うことねーのか!」って思われそうで・・・

トオル

そうそう!
その感覚すごいわかる!

就活マスター

色々な面を見せようとして、
履歴書はチャレンジ精神をアピール、
ESでは堅実さをアピール、
こんな矛盾アピールをするぐらいなら、履歴書とESに似たような事が書かれてる方が、むしろ一貫性があって良いと思います。

確かに一言一句同じだと、使い回し感が出て、手抜きだと思われてしまいますが、ある程度同じようなことを言うことはダメじゃないですよ。

もちろん、違ったエピソードから同じようなポイントをアピールできる方がベストですけどね。

トオル

やっぱりそうですよね。

ネタが豊富にない分、履歴書の書き方をマスターして、少しでも出来栄えを良くしたいので、書き方のコツを教えてもらえませんか!?

就活マスター

いいでしょう!
それでは履歴書の書き方のコツをお伝えしますね。

まず履歴書は大きく2つのパートから構成されてます。

名前や年齢、住所や大学名など、事実を書く「ハード情報」パートと、
自己PRや学生時代力を注いだことなど、工夫して書く「ソフト情報」パートに分かれます。

就活マスター

赤枠で囲われた部分がハード情報です。
そして青色で囲われた部分がソフト情報です。

それではハード情報から簡単に説明します。

就活マスター

【1】証明写真
証明写真は左右の余白を均等に取るようにバランスよく貼りましょう。
また証明写真の裏側に必ずボールペンで「大学名」と「氏名」を記載しましょう。

【2】日付
履歴書を提出する日を記載しましょう。ポストに投函する時は、その日付。
履歴書を作成した日ではありません。

【3】印鑑
名前が縦にまっすぐになるように押印しましょう。
どこかが欠けたり、二度押しは禁止です。

【4】住所
マンションの場合は、マンション名もちゃんと記載しましょう。

【5】メールアドレス
就活用のアドレスを書きましょう。
就活ではファイルを添付して送ることがあるため、PCアドレスなどファイル添付が可能なものにしましょう。

【6】緊急連絡先
実家に住んでいて、現住所と緊急連絡先が同じ場合は「同上」と記載して構いません。

就活マスター

【7】学歴
◆中学校卒業から記載
◆学校名は省略せずに、正式名称
 例)高校× 高等学校〇
◆卒業見込みの記載を忘れない
◆元号または西暦で統一(履歴書上部の日付の書き方とも統一)

【8】職歴
◆アルバイトは職歴に入らないので「なし」と記載
◆最後に「以上」を忘れないで記載

ヒカリ

結構細かくポイントがあるんですね。

就活マスター

まず、ハード情報はオリジナリティを出せるところではありません。
いかに正確にミスしないように作成するかがポイントです。
ここで差別化を図ろうとすると失敗するケースが多いので、無難に無難にいきましょう。

次にソフト情報です。

就活マスター

【9】得意な学科・ゼミ・研究内容
面接で聞かれた時にある程度「語れる」ものにしましょう。
とりあえず見栄えの良さそうなテーマを選んで、深く話せないようでは不合格になります。
記載する内容は
「結論」
 ↓
「理由」なぜそれを選んだのか
 ↓
「学び」どんな学びがあったか
の順番で書くと、まとまりやすいです。

また研究内容を書く場合、上の順番に加えて、最後に「これからどうしていくつもりなのか」先の展望も記載するとベストです。
※履歴書を提出する時点で卒論・卒研がまだまだこれからのケースが多いため。

【10】学生時代に力を注いだこと
ここは提出する企業によって変えましょう。
例えば、求めている人材が「チャレンジ精神旺盛な人」であれば、
学生時代に”チャレンジした事”を記載するし、
「リーダーシップ」を求めている会社であれば、
”目標に向かって周りに働きかけた事”を記載する。といったように、企業に合わせて、自分のどこの面を見せるのか決めましょう。
記載する内容は、
「結論」
 ↓
「具体例」取り組んだ内容
 ↓
「学び」気付きや成果物
 ↓
「接続」仕事にどう活かすか
の順番で記載すると、まとまりやすいです。

就活マスター

【11】自己PR
これも企業によって変えましょう。
記載する内容は、
「結論」
 ↓
「具体例」取り組んだ内容
 ↓
「学び」気付きや成果物
 ↓
「接続」仕事にどう活かすか
の順番です。【10】と変わらないですが、ここでは”一貫性”を意識しましょう。
例えば、学生時代に力を注いだことで、
「失敗を恐れずにどんどんチャレンジした経験を御社の仕事でも活かしたい」という内容を記載していたのに、
自己PRでは、「物事を慎重に進める計画力が強みです。これを御社の仕事内容に活かして・・・」みたいな内容になると、ブランディングがブレます。

コンビニにルイヴィトンの財布が売ってたら違和感ありますよね。
「身近な」「手軽な」という印象のコンビニと、
「高級な」「特別な」という印象のブランド品が同じ空間にあるから違和感になるのです。

異なったイメージのものが混在すると違和感を与えます。
就活は自分というブランドを企業に売り込むので、ブランディングが非常に重要です。

”一貫性”を出すには「この会社には自分のこの面をブランディング強化しよう」と企業ごとにイメージして内容を作り込んでいくのがオススメです!

【12】志望動機
記載する内容は、
「結論」志望する理由
 ↓
「補足」なぜそれが魅力なのか
 ↓  具体的なエピソード
「接続」自分の能力と仕事を繋ぐ
 ↓
「結論」再度理由を伝える
の順番で書くときれいな流れになります。

志望動機では特に、「この会社じゃなきゃダメ!」という理由付けが重要です。
ただ商品力やサービス内容などは、それぞれの会社でほぼ差がないことが多いです。
だから「人」や「理念」を理由に「この会社じゃなきゃダメなんです!」という志望動機が一番作りやすいと思います。

トオル

履歴書も一回作ったら、使い回しできるという感じじゃ無さそうですね。
特に志望動機は「この会社じゃなきゃダメ!」という理由付けが、なかなか難しそうです。

就活マスター

そうですね。
重要度も高く、難易度も高いと思います。

先ほど「人」や「理念」を理由にすると、作りやすいという話をしましたが、その中でも特に、
「●●さんからこのような話を聞いて・・・」という、具体的なオリジナルエピソードがあると非常に良いです。
(HPの先輩社員の声というページを見て人に魅力を感じた。と言うより圧倒的に効果が高い)

例えば、女性がプロポーズされる時に、
「黒髪の女性が好きだから結婚してください!」と言われても、全然響かないですよね。
黒髪の女性は他にもたくさんいるし、外見はすぐ変わる部分だからです。

就活に置き換えると、「オフィスがきれいですよね!魅力的です!」と言われても、
それって他の会社にもたくさんあるし、オフィスが移転したらすぐロケーションは変わるし、説得力ないですよね。

では、「あなたの優しい性格が好きだから結婚してください!」と言われたらどうでしょう。
外見ではなく中身のことなので、先ほどよりマシですが、誰にでも使えそうなセリフで、イマイチ自分のための言葉という感じがしません。

就活に置き換えると、「御社は社会貢献性が高くて魅力的です!」と言われた場合などです。
確かに中身ではあるけど、どこの会社にも使えそうなセリフで、特別感がありません。

それでは、「●●な時に●●と言ってくれた、あなたとなら人生を一緒に歩めると思いました。結婚してください!」と言われたらどうですか。
具体的なシーンが浮かんで、オリジナリティがあるので、二人の間しか成立しないセリフになってます。
まさに特別感があります!

就活に置き換えると、「OB訪問の時に●●さんからこんな話を聞いて、御社に魅力を感じました!」のような場合です。
誰でも使える言葉じゃなくて、その人にしか言えない言葉ですよね。
こういった内容はオリジナリティがあり、特別感が出るので志望動機として、理由付けがしやすくなります。

ヒカリ

プロポーズに例えるとすごくわかりやすいです!
確かに”特別感”はホント大事だと思います。

特に本命の会社は、そういったエピソードが話せる状態を作っておくことも大事な事前準備になるわけですね。

就活マスター

その通りです。
履歴書は書くだけなので、家から出なくても作成できると思われがちですが、実は完成度を上げようとすると、足を運ぶ必要が出てきます。

まずは履歴書の基本の型を身に付けたら、足を運んでオリジナリティのあるセリフが書けるように・話せるように事前準備を整えておくと良いと思います。

トオル

そうですね。
ちゃんと自分のオリジナルを出せるようにすることと、単純に企業に対して理解が深まるので、実際に足を運んで話を聞いてみようと思います。

ヒカリ

よーし!早速、来週からバンバン会う予定入れよう!!

ヒカリ

あれ?来週はESの締め切りが5社あるって言ってなかった?
そんなに予定入れて大丈夫??

ヒカリ

あぁー!そうだったー!!

やっぱり30社ES出すのは無謀だったか・・・

就活マスター

動き回るのは良いことですが、スケジュール管理も大事ですよ。笑