_ノンバーバルを知らないと損をする
【内容ダイジェスト】
◆コミュニケーションには言語表現と非言語表現がある
(非言語表現=ノンバーバル)
◆コミュニケーションの93%はノンバーバルで決まる
◆代表的なノンバーバル表現
(1)視覚情報:表情・姿勢など
(2)聴覚情報:声の大きさ・スピードなど
◆ノンバーバルを高める方法
⇒携帯の動画モードで撮影して自分で見る
あとは「意識」と「行動」を繰り返す
【プロローグ】
就活でよくある悩みや陥りがちな罠を紹介しながら、ストーリー形式で解決していく構成になってます。登場人物と自分の性格を照らし合わせて、共感できる部分はぜひ参考にしてください。
【登場人物】

~就活マスター~
就活のことなら何でも知ってるプロのアドバイザー。

~ヒカリ(就活生)~
社交的で楽観的な性格。直感で判断することが多く論理性に課題。

~トオル(就活生)~
冷静でクールな性格。頭で考えすぎて動けない事が多く行動力に課題。

ヒカリさんはコミュニケーションを取るときに、どんな事に気を付けますか?

声の大きさとかスピードに気を付けます!

さすが!コミュニケーション力が高い理由がわかります。
ちなみにトオルさんは、どんな事に気を付けますか?

んー、実はあんまり気にしたことがないんですが・・・
あえて言うなら結論から伝える・・・とかですかね?
回りくどい説明が嫌いなので。

なるほど。それぞれ個性が出てますね。
では、これからコミュニケーションについて簡単に説明します。
まずコミュニケーションでは言語表現と非言語表現があると言われています。
言語表現とは、実際に話す言葉です。
就活に置き換えると自己PRとか志望動機の内容にあたります。
対して非言語表現とは言葉以外の表現方法です。
例えば、表情とか視線、しぐさ、声のトーン、話すスピードなど、言葉以外の表現全般になります。
この非言語表現のことをノンバーバルと言います。
そして就活では、このノンバーバルを知っているのか、知らないのかで選考通過率が大きく変わります。
ちなみに相手に与える影響は「言語表現」と「非言語表現」どちらの方が大きいでしょうか。

非言語表現に1票!!
ノンバーバルの影響が大きい!
・・・と信じたい!!

言語表現!
・・・だと思ってましたけど、この質問の仕方からすると、非言語表現ですかね?

2人とも正解です!
実はコミュニケーションを取るときに相手に与える影響は、非言語表現の方が大きいのです。
アメリカの心理学者でメラビアンという方が研究して発表した「メラビアンの法則」によるとコミュニケーションの93%はノンバーバルで決まると言っています。

えっ?!
そんなに占めるんですか!

そうです。だからノンバーバルを知っている人と知らない人は選考通過率に差が出ると言ったのです!
具体的な内訳は下の図を見てください。


棒グラフは、コミュニケーションを取る時に、どんな情報がどれだけ影響を与えているか数値化したものです。
そして赤枠で囲まれている部分がノンバーバルな表現方法です。
ここからもわかるように、視覚情報と聴覚情報で合わせて93%も影響を受けています。
ただし、これは言語情報がどうでも良いと言ってるわけではありません!
トオルさんが言ったように、「結論から伝える」は就活では非常に重要な話し方なので、話す内容は最低限しっかり作る必要があります。
そのうえで、就活生が面接突破するために、どこに注力すると効果が高いのか考えてみてほしいのです。
ほとんどの就活生が、自己PRや志望動機など、言語表現を作り込むのに多くの時間を費やしてます。
でもそれはコミュニケーションで相手に与える7%の部分になります。
そこを完璧に近づける努力をしている就活生と、93%のノンバーバルを高める努力をしている就活生を比較したら、面接でどちらの就活生が良い結果を出すか簡単に想像できると思います。

本当にそんなに差があるのでしょうか。
ノンバーバルの方が影響することは、何となく理解できましたが、93%って言いすぎな気もします。

では、ちょっと実験をしてみましょう!
トオルさんが普段会話をしている友達をイメージしてください。
何気ない普段の会話の中で、トオルさんが冗談を言ってみんなが笑ったとします。
その時に友達の1人が笑顔で「お前、バカじゃねーの!笑」と言ってきたら、腹が立ちますか?

いえ、腹は立ちません!
普段の会話でもよくありますから。

そうですよね。
それでは、その時に友達の1人が真顔で声も低いトーンで「お前、バカじゃねーの!」と言ってきたらどうですか?

それは、何だコイツってなります!

言語表現は変わってないのに、トオルさんの感情が変わりましたね。
これはノンバーバルの影響です!
このように同じ言葉でも、表情や声のトーンで受け取り方が全然違います。

はっ!・・・確かに!
普段の会話でも言葉より、相手の表情とか声とかノンバーバルなものに影響受けてる!!
これって就活でもそのまま当てはまりますよね?

もちろんです!
だから就活生はもっともっとノンバーバルを高めるために時間を使うべきだと思ってます。

どうやったらノンバーバルを高められるんですか?

「意識」と「行動」の繰り返しです!
ヒカリさんは普段から、「声の大きさ」とか「スピード」を気を付けていると言ってましたね。
だから聴覚情報に対するノンバーバル表現が強いのです!
「意識」して普段の会話から「行動」しているので 、「意識」と「行動」が自然とできてます。
だから最初にヒカリさんのコミュニケーション能力が高い理由がわかったと言ったのです。
ヒカリさんが視覚情報のノンバーバル表現を高めようと思ったり、聴覚情報をさらに高めようと思ったら、オススメの練習方法があります。
自分で話している様子を携帯で撮って、自分で見てみる!という方法です。
自分がイメージしている自分と、携帯を通して見た自分に最初はギャップがあると思います。
例えば、意外と目線がキョロキョロしていたり、姿勢が悪かったり、表情が硬かったり、次の言葉を言うまでに「え~」という無駄な言葉を乱発していたり。
それを認識したうえで、話す・見るを何度か繰り返し「行動」することで、ノンバーバル表現が高まります!

それいいですね!!
写真でもたまに、自分ってこんな顔だっけ?とかこんなスタイルだっけ?とショックを受けることがあるので。笑
動画ならなおさら、自分のイメージとギャップがありそうです!それをちゃんと直視しないとダメですよね!

確かにそうだな!
まずは自分を客観的に見る!
ノンバーバル表現がどうなってるのか現実を見てから、どこを直せばよいか「意識」して「行動」していく。地道だけど、これが選考通過への近道だと思いました!

いいですね!そんな風にポジティブに捉えられれば、面接突破への道が明るいです!
あとオススメは、就活でいきなり本命の企業を受けないことです。
携帯で撮って確認する行動を繰り返しやれば、基本的にはどんどん良くなります。
そして自分はデキると思って面接に臨んだら、緊張で全く練習通りにいかないという事はよくあります!
練習と本番は緊張感が全然違いますからね。
実はここも「意識」と「行動」を繰り返すことで、力をつけることが出来ます!
本命ではない企業で、まずは実戦経験を積む!
そこで自分が本番になると、どうなってしまうのか、理想と現実のギャップが認識できます。
認識できれば、次の面接では「意識」することができます。
こうやって本番でも「意識」と「行動」を繰り返すことで、実力が身に付き、いざ本命の企業を受ける時に、最大限の力を発揮することができるのです!

確かに本番では絶対緊張するので、まずはある程度自分で練習ができたら、企業と話す場に足を運んでみる!という方法が良さそうですね。
ちょっと行動するのは、不安ですが何とか頑張ってみます!

よーし!もっともっとノンバーバル表現を高めるぞ~!!
まずは早速練習してみよう!
えーっと、ここに携帯を置いて、動画モードにして・・・

ヒカリさん!
そのすぐ行動できる行動力は素晴らしいと思いますが、ここは周りに人もいるので、TPOをわきまえましょう。
人がいるところでいきなり始めたら、ただの変質者ですからね。笑

あちゃ~!またやっちゃった~!
気を付けます・・・